ここは パソボラさーくる虹HP の中の 虹エクセル読みマクロう の中の 解説のページ です


内容

虹エクセル読みマクロう_MHについて(概要)
虹エクセル読みマクロう_MHの使い方
  1.パソコンのセキュリティレベルの設定
  2.PC-Talkerの設定
  3.読ませたい項目のある列と行の指定(カスタマイズ)
応用例
  1.成績表
   2.研修会集計表
   3.会員名簿
  4.日報月報
他のエクセル表を読むとき


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「虹エクセル読みマクロう_MH」について(概要)

スクリーンリーダー、つまり音声でエクセル表を操作するときには「ウィンドウ枠の固定」 という方法は役立ちません。したがって、 表の縦と横の項目が多くなると、今、自分のいるセル(カレントセル)が、 表のどの項目に属しているのかわからなくなってしまうことがあります。

わざわざHomeキーやカーソルで左端や上端のセルに移動して読み上げても、 元のセルに戻るとき迷子になります。また、上端の行や、左端の列に項目があるとは限りません。

エクセルの項目を読み上げる手法やマクロはいくつかあるようですが、カレントセルから 指定した行や列に飛び、 その項目を読んで、自動的に元のセルに戻るマクロ、しかも、 飛ぶ列や行を変更できるエクセルマクロ・「虹エクセル読みマクロう_MH」を、 私たちのグループのサポーター・Mさんが作ってくれました。

まずこのマクロファイルを立ち上げ、読ませたい項目のある列と行を指定し、 次に目的のエクセルファイルを立ち上げれば、ショートカットキーで、現在のセルから、 目的の項目のあるセルを読ませることができます。

成績表や会員名簿、家計簿など、項目の多いいろいろな表を見たり作成するとき、あるいは、 三療経営に必要な、確定申告用の日報月報の記入などに便利な汎用性のあるマクロですので、 視覚に障害のある皆さんに大いに使っていただけると思います。

これ以降の内容は、ダウンロードした資料に記載されています。


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虹エクセル読みマクロう_MHの使い方

保存したフォルダー内にある「虹エクセル読みマクロう_MHS」や「虹エクセル読みマクロう_MHU」 「虹エクセル読みマクロう_MHK」は、 初心者の皆さん用に準備したもので、基本的には基本マクロファイルの 「虹エクセル読みマクロう_MH」とサンプルのエクセルファイルを立ち上げ、 「虹エクセル読みマクロう_MH」ファイルで読み上げさせる項目列、項目行の場所を設定し、 上書き保存すればマクロが有効になり、指定した列と行の項目をショートカットキーで 読み上げるようになります。 「虹エクセル読みマクロう_MHS」や「虹エクセル読みマクロう_MHU」「虹エクセル読みマクロう_MHK」は、 各々のサンプルエクセル表に合わせて、あらかじめ列と行が設定されていますので、 そのままで使えます。

1.パソコンのセキュリティレベルの設定

まず、「虹エクセル読みマクロう_MH」ファイルを選択しEnterキーを押して立ち上げます。
「セキュリティレベルが最高あるいは高に設定されていてマクロを有効にできません」と 警告が出るときは、「OK」で警告を消してから、以下の処理をします。

  ア) Altメニューバーから「ツール」、サブメニューから「マクロ」を選択、 そのサブメニューから「セキュリティ」を選択し、
     EXCEL2000、2002、2003の場合は、セキュリティレベルを「中」に設定。
     EXCEL2007の場合は、「信頼できる場所」に登録します。
  イ) いったんファイルを終了。
  ウ) 再度、エクセルファイルを立ち上げます。 
  エ) セキュリティ警告が出たときは「マクロを有効にする」を選択。

これで項目読み上げマクロが有効になります。


2.PC-Talkerの設定

PC-Talkerの設定メニューから「拡張設定」を選択、
   「EXCELでカーソル移動時 番地を読み上げる」にチェック。
   「EXCELで上下カーソル移動時に行読みする」のチェックを外します。

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3.読ませたい項目のある列と行の指定(カスタマイズ)

「虹エクセル読みマクロう_MH」ファイルを選択してEnterすると、CUSTOMSHEETが開きます。 ここで、読み上げる項目列と項目行の位置や読み上げ中の待ち時間を設定します。

customsheet

このマクロには、以下の8つのショートカットキーが準備されています。

    F1
    Shift+F1
    Ctrl+F1
    Alt+F1

    F3
    Shift+F3
    Ctrl+F3
    Alt+F3

いずれも指定された列あるいは行の項目を読み上げます。
つまり、列あるいは行だけなら8種類、列と行の組なら4種類指定できます。
ここで「Shift+F1」とは、Shiftキーを押しながらF1キーを押すという意味です。
複雑そうに見えますが、基本はF1とF3に、左手で操作しやすいShiftとCtrl、Altキーを順番に加えたもので、 通常は、列と行を各々1つ設定すれば足りることが多いので、 使いやすいキーを選んで設定してください。

2列目のセル(B列/青色)に、それぞれ

    F1で読上げるセル項目の列あるいは行番号
    Shift+F1で読上げるセル項目の列あるいは行番号
    Ctrl+F1で読上げるセル項目の列あるいは行番号
    Alt+F1で読上げるセル項目の列あるいは行番号

    F3で読上げるセル項目の列あるいは行番号
    Shift+F3で読上げるセル項目の列あるいは行番号
    Ctrl+F3で読上げるセル項目の列あるいは行番号
    Alt+F3で読上げるセル項目の列あるいは行番号

2列目のセル(C列/黄色)で、それぞれ列か行を選択してください。

3列目のセル(D列/赤色)で、それぞれ

    F1で読上げ中の中断時間(秒)
    Shift+F1で読上げ中の中断時間(秒)
    Ctrl+F1で読上げ中の中断時間(秒)
    Alt+F1で読上げ中の中断時間(秒)

    F3で読上げ中の中断時間(秒)
    Shift+F3で読上げ中の中断時間(秒)
    Ctrl+F3で読上げ中の中断時間(秒)
    Alt+F3で読上げ中の中断時間(秒)

を書き込みます。

デフォルトでは、それぞれ、1、2、3、4行目と1、2、3、4列目、
中断時間は、それぞれ、5、4、3、2秒、5、4、3、2秒に設定されています。
行と列の場所の値は任意に変更できます。中断時間は1から59秒の間で設定できます。 ただしゼロは設定できません。また、カレントセルを指定した場合は セル内容を読み上げません。「列目」を「行目」に、「行目」を「列目」に書き換えることもできます。

設定が終わったら「上書き保存」してください。 設定したマクロが有効になります。


以下は、見本の成績表や研修会集計表、会員名簿などの応用例です。


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応用例1.成績表

成績表

生徒数25名、科目数13の大きな表で、成績を見たり記入するとき、生徒名や科目名が混乱しがちです。

1)セキュリティやPC-Talkerの設定は済んでいますね?未設定の場合は上に戻ってください。
2)「虹エクセル読みマクロう_MHS」を立ち上げます。CUSTOMSHEETが開きますので、 F1は2行目で4秒、Shift+F1は2列目で4秒と設定されていることを確認してください。
3)次に、エクセルファイルの「成績表」を立ち上げます。
4)たとえば、M26セル(88点)にカーソルを合わせてアクティブにしたとき
  ア) F1で2列目の項目の生徒氏名を「山形美子」と読み、2秒後に元のセルに戻ります。
  イ) Shift+F1で2行目の項目の科目名を「世界史」と読み、2秒後に、元のセルに戻ります。
  ウ) 他のセルでもテストしてみましょう。


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応用例2.研修会集計表

研修会集計表

この研修会集計表は、年度内の研修会参加者の集計のために、研修部が作製しているもので、 1列目に年と月、1行目に表のタイトル、2行目にユーザーとサポーターの別、3行目に、 それぞれの午前と午後の参加者数、入会者数、月別総計など11の項目があります。

1)まず「研修会」のフォルダーを開き、「虹エクセル読みマクロう_MHU」を立ち上げます。
  CUSTOMSHEETが開きますので、 F1は3行目で4秒、Shift+F1は2行目で4秒、Ctrl+F1は1行目で6秒、
  Alt+F1は1列目で4秒、F3は1列目で4秒と設定されていることを確認してください。
2)次に、エクセルファイルの「研修会集計表」を立ち上げます。
3)ユーザー研修会集計表の場合、たとえば、E13セルにカーソルがあると、26と人数を読みます。 このとき、
  ア) F3あるいはAlt+F1で、1列目の項目の「2006.1」と読み上げ4秒後に元に戻ります。
  イ) F1で2行目項目を「出席者数(午前)」と読み、4秒後に元のセルに戻ります。
  ウ) Shift+F1で2行目にある項目の内から「サポーター」と読み、4秒後に、元のセルに戻ります。
  エ) Ctrl+F1で、1行目に書かれている「ユーザー研修会月別参加人数集計表(2006.4~)」 と読みあげ6秒後に元のセルに戻りますます。

  これで、2006年1月の午前中の研修会に参加したサポーターの数は26名であることがわかります。

4)たとえば、E16セルにカーソルがあるときは、942と人数を読みます。このとき、
  ア) F3あるいはAlt+F1で、1列目の項目の「2006年度合計」と読み上げ4秒後に元に戻ります。
  イ) F1で2行目項目を「出席者数(午前)」と読み、4秒後に元のセルに戻ります。
  ウ) Shift+F1で2行目にある項目の内から「ユーザー」と読み、4秒後に、元のセルに戻ります。
  エ) Ctrl+F1で、1行目に書かれている「ユーザー研修会月別参加人数集計表(2006.4~)」 と読みあげ6秒後に元のセルに戻ります。

  これで、2006年度の研修会で、午前中に参加したユーザーの総計は942名であることがわかり、迷子になることはありません。


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応用例3.会員名簿

会員名簿

この会員名簿では、2列目に会員名、3行目以下に、性別、生年月日、会員番号、郵便番号、住所・・・と 続きます。

1) まず「会員名簿」のフォルダーを開き、「虹エクセル読みマクロう_MHK」を立ち上げます。 CUSTOMSHEETが開きますので、

    F1 で読上げるセルは4列目
    Shift+F1で読上げるセルは5列目
    Ctrl+F1で読上げるセルは7列目
    Alt+F1で読上げるセルを8列目

    F1で読上げ後の中断時間を5秒
    Shift+F1で読上げ後の中断時間を3秒
    Ctrl+F1で読上げ後の中断時間を8秒
    Alt+F1で読上げ後の中断時を5秒

に設定してあることを確認してください。

2) エクセルファイルの「会員名簿」を開きます。
3) 各会員名を読んだあと、
   ア) F1で、4列目のセルの生年月日読み、5秒後に元のセルの会員氏名に戻ります。
   イ) Shift+F1で、5列目のセルの会員番号を読み、3秒後に、元のセルに戻ります。
   ウ) Ctrl+F1で、7列目のセルの住所を読み、8秒後に元のセルに戻ります。 7列目の読み上げには時間がかかるので、待ち時間を長く設定しています。
   エ) Alt+F1で、8列目の電話番号を読み、5秒後に元のセルに戻ります。


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応用例4.日報月報

会員のMさんが作成してくれた「三療経営のための日報月報」です。 「日報月報」 のページを参照してください。


他のエクセル表を読むとき

「虹エクセル読みマクロう_MH」ファイルを立ち上げ、読ませようとする項目の列と行、 読み込み中断時間を設定し、上書き保存すれば、マクロの設定は有効になります。 目的のエクセルファイルを開くかアクティブにすれば、 ショートカットキーで望みの項目を読み上げることができます。


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